セキュリティー証明書とIDカード

Teslin® 基材は20年近くの間、世界中の政府、治安当局やカード発行者から、10億枚を超える証明書やID関係のカードの安全性と健全性を強化することに対する信頼を得てきています。今日、これらの組織は、PPG Industriesと、 Teslin 基材独自の性能特性を引き続き利用して、文書関連のセキュリティソリューションの作成に役立て、また、より単純な生産要件と長い文書寿命によって、高い費用効果を実現しています。

セキュリティー証明書とIDカードを生産するときには、政府、セキュリティー会社、その他のカード発行者は、4つの重要な義務を満たさなければなりません。Teslin 基材は、次のような証明書を可能にします:

職員が目視で識別できる機能によって容易に認証可能
より複雑にするために何層ものセキュリティ機能を組み込んでいるため、偽造が困難
通常の取り扱いで受ける酷使に耐える耐久性と長寿命
効率的プロセスにより生産コストが低い

容易に認証
政府やセキュリティープログラムが、偽造者に対抗するため最初に用いる手段は、職員、役人、セキュリティー担当者が迅速かつ容易に認証できる証明書を設計し、発行することです。PPG Industries社から独占的に供給されるシングルソース材料である Teslin セキュリティーグレード基材は、次のような方法で認証に役立ちます:

組み込まれたセキュリティー機能 – 材料の構造マトリックス全体に押し出し型の組み込みセキュリティー機能を取り入れることで、訓練を受けた役人なら容易に識別できるランダムな外観を呈するため、 Teslin 基材の安全性が強化されます。それらはまた、コーティングや印刷でしか加えられないセキュリティ機能から目視で区別でき、印刷や他のプロセス後の機能では実現できないレベルの安全性を提供します。

写真イメージを印刷するための高解像度印刷インクやトナーは – 基材が吸収するため、 Teslin 写真の解像度が高くなります。白黒でもカラーでも、 Teslin 基材は、同じアプリケーションに使用される他の合成紙と比較して、資格のある個人をよりリアルに描写することで、認証を容易にします。高解像度カラー写真をレーザー彫刻による証明書に追加することで、証明書発行後にレーザー彫刻したイメージが改ざんされたかどうか、職員が検出することもできます。

複製が困難
政府やセキュリティー会社にとって、第2の方法は、証明書の複製を困難にすることです。セキュリティー証明書に用いられている基材は、比較的容易に入手できるため、次に示す主な3つの手段によって、模造および大量生産を困難にします。

多層のセキュリティー機能 – Teslin 基材は、ポリカーボネイト（PC）、塩化ビニル（PVC）、ポリエチレン・テレフタレート(PET)やグリコール修飾ポリエチレン・テレフタレート（PET=G）を組み合せて、ラミネート加工、高解像度カラー写真、レーザー彫刻、埋め込み型の隠れた犯罪科学セキュリティーマーカー、組み込み電子部品の長期にわたる保護など、各基材の最高のセキュリティー機能を取り入れた複数要素の証明書を生成できます。

元的に調達される – Teslin 基材は、PPG社のオハイオ州バーバートンの工場で独占的に製造されています。これは、偽造者がこの注文に合わせて製造される基材にパブリックソースから不正にアクセスする脅威を取り除くことを目的とした予防策です。

カスタム仕様 – Teslin セキュリティーグレード基材は、プログラムに特有な仕様で作成することができます。それにより、バーバートンの工場における製造初期（ゆりかご）から、発行、最終的な破壊または廃棄（墓場）まで、ライフサイクルの全時点で、材料のトラッキングと検証を容易にします。

耐久性と長寿命
基材で作られた証明書は、 Teslin 次の特徴を備えているため、通常は他の合成基材で作られたものより長寿命です：

ラミネートの強度 – ラミネート加工と印刷の際に、ラミネート、インク、トナーは、瞬時にテスリン Teslin 基質のポリオレフィン－シリカ・マトリックスの微細孔に流れ込みます。これにより、粘着剤を使用しなくても、他の合成材料に比べ最大10倍の耐剥離性を備えた強力な機械的接着を形成します。

高度なクッション性 – Teslin 基材は、高度なクッション性を提供し、ICチップ、アンテナやその他の埋め込まれた電子部品または生体認証情報の保護を向上させます。その結果、 Teslin 基材で作られた証明書は、より少ない吸収剤と接着性材料で作られたものより長い製品寿命を提供します。

接着強度 – 基材の接着強度により、、 Teslin 本質的な改ざん防止機能を実現します。偽造者、あるいは犯罪者が Teslin 基材で作られた証明書を改ざんしようとした場合、マトリックスの構造は永久に変形し、改ざんしようとした試みが視覚的に明らかになり、セキュリティー担当者に対し、不正行為を警告します。

低い生産コスト
基材を印刷層として用いたセキュリティー証明書は、 Teslin 大量、高速デジタル印刷が可能です。この技術は、他のプラスチック印刷層材料と互換性はありません。これらは、遅い、コストの高い印刷プロセスで、1つずつしか処理できません。それは、 Teslin 基材が生産コストを大幅に削減することができることを意味します。

基材に関するその他の優位性は次に示す Teslin 通りです：